VLN5 6時間耐久レース

2018年8月18日

ドイツ ニュルブルクリンク


予選 SP3クラス 4位

決勝 SP3クラス 2位

当初8月のレースは何も予定がなかったのですが、レースの1週間前に急遽まさかのドイツ ニュルブルクリンクのレースに参加させていただきました。
急遽決まった初めての海外レース。
火曜日から入り、ニュルブルクリンク専用のコースライセンスの講習から始まり、言語はもちろん何もかもが初体験のことが多く、非常に今後のレースに役立つレースでした。
レース内容もニュル初めての4人の日本人で挑戦しましたが、無事に完走2位という好結果で終わることができました。



8月15~16日 (水、木)
関西空港からオランダで乗り変え、フランクフルト空港着。
そこから宿泊するコテージへ車移動、移動すること約17時間で15日の夜に無事目的地に到着。翌日、午前中はケルンへ移動し、少し観光して夕方はニュルへ行き、レーシングレンタカーを借りてサーキットをチームが走らせてくれました。
一般の方でも借りて走ることができ、日本にはこういう制度がないのでびっくり。
借りた車は日本で馴染みのあるスズキSWIFT。
ロールバーやブレーキパッド、足回りもしっかりやってありレンタカーとは思えないクオリティー。
5周ほど走りましたが、第一印象としてはボトムスピードが以上に高くて、コース幅もかなり狭くてめちゃくちゃ危ない。
ただその中にも面白さは感じ、周回を重ねたら少し怖さは和らいだが、改めて自分は思い切った挑戦をしに来たんだなと思った1日目でした。
2日目はライセンス講習と今回お世話になるRing Racingさんのファクトリーへ。
夕方からコースライセンス講習に行き、もちろんすべて英語での講習だったので苦労しながら聞きとり、最後はバスでコースの危ない箇所をバスから降りてレクチャーを受け無事終了しました。
1日中座学で色々なことを学び、ニュルだけのルールだったり、印象的だったのはコース上のラインを雨だとここが危ないとかしっかり教えてくれたりしてびっくりしました。




8月17日 (金) くもり
早朝7時半からコースライセンス講習の先導走行が。
4台+先生の5台で最初に4周、そこから2台ずつ先導走行で4周、最後は最低8周単独で各コースのポストでインストラクターチェックのもと走行をしました。
インストラクターの車がかなり速い上にドライバーも速かったので、2台の先導走行の時はついていくのに結構必死でした。
昨日と比べればコースには慣れることができ、単独の8周走行は問題なくクリアでき、コースへの理解と楽しさが。
無事にコースライセンスを取得し、夕方からのVLNフリー走行で初めて今回レースで使う86に乗りました。
時間の問題で計測1周でしたが、予選に向けて少し慣れた程度で終了。
台数が多いし速度差がかなりあるので結構ヒヤッとしながら走っていました。
このフリー走行でも日本との違いがあり、土曜日にレースに出る車両でVLNのフリー走行なのに、隣にお客さんを乗せて同乗走行をやったりしていました。
日本ではありえない光景。
同乗走行でクラッシュしている車両も。
改めてこのレースのスケールのデカさを感じました。


8月18日 (土) 晴れ ドライ

予選
いつもの自分がでているレースでは土曜日、フリー走行と予選までですが、今回のVLNはなんと予選と決勝が同日開催。
そのため朝の8時半からいきなり予選。
最初に自分がアタックに行くことになり、計測は1周。
174台がいっせいに予選を行うので絶対にクリアラップは取れないと、ある程度覚悟はしてピットアウトしたが、アウトラップから引っかかりまくりで最初の3,4コーナーは避けて走っていましたがあまりにも台数が多く、避けてばっかいるとタイヤがあたたまらないと思い、アウトラップの途中から何も気にせず行きました。
アタックラップ入った1コーナーから他の車両に引っかかりまくり、グランプリコース側はほとんどクリアで走れず。
車自体は昨日とタイヤを程度の良いものに変えてもらったのでグリップ感がかなりアップしていて、フィーリングは悪くない。
グランプリコースからノルドシュライフ側へ入っていって、中盤までは他の車両に引っかかることは少なかったが、自分自身リスクを考えながら走っていたのもあり、コーナーの何カ所かは抑え過ぎていたりしちゃってました。
後半セクションは他の車両が多く、自分自身シフトミスもあったりしながらアタックを終えました。昨日より6秒ほどタイムアップしたもののリズムに乗り切れず、車のポテンシャルとコースの攻め方に迷いがあってニュルの洗礼をうける。
今まで体験したことない台数での予選で、しかもどのドライバーも時間的に1周しかアタックができないのでその1周のプッシュの仕方には驚かされ、勉強になりました。


決勝
午前中の予選が終わってから今までのレースと違い、インターバルが少なく、予選終了後1時間半後にはグリッドに並び、そこから40分後にはスタートと日本との違いにびっくり。
40分あるとはいえ、参加台数が174台のためグリッドに着くのに時間がかかり、あっという間にローリング開始。
174台いて、3グループ分けで2分半おきにスタートする形で行われました。
スタートの方式が日本と違い、後ろの方だったので若干スタートで出遅れる。
オープニングラップは他のクラスのクラッシュが多く、6時間の耐久だから最初から激しくいかないだろうと思っていましたが、1周目からガツガツ行っていたのはびっくり。
まだこの車で実質2周しか走れていないのもあるし、今回コースライセンス取得後の最初のレースは、ペナルティーを受けるとライセンス取り消しになるので、絶対にノーペナルティーで完走しなければいけない状況だったのでとにかく無理せず車を壊さないように努めました。
最初の3周はコースのどこかに必ずダブルイエローや60キロに速度を落とさなければいけないコード60が提示されたりと荒れ模様。
それでも午前中に自分が記録した予選タイムに匹敵するタイムで周回。
ただ同じクラスの前の車両はラップタイムも速いのもあるけど、ダブルイエローなどの復帰のタイミングがとてもうまく離されていってしまう。


途中、同じクラスの車両がトラブルでストップし3位に浮上。
中盤からレースは落ち着きだしました。
ただここから一番上のクラスGT3車両に周回遅れにされ始め、常に後ろを見ながらプッシュしていました。
5周目には予選のタイムを上回ることができ、速い車両をうまく行かせながら毎周自己ベストを更新。ラスト3周10分台をきってラップでき、予選タイムより20秒近く縮めることができました。
レースは予選の時よりは序盤以外落ち着いていて、ただS耐とはやはり比べものにならないぐらい抜かれる時のリスクは高く、コース幅が狭く高低差があるので行かせるタイミングが難しく、時折ヒヤッとする場面も。
10周約100分の自分のスティントを無事に終わらせ3番手で交代。
そこからはペースこそ良くないもののドライバー全員が車を壊さず、ペナルティーをもらわないように細心の注意を払って走行してくれていて、途中の2,3スティントはピットアウト時の車の設定ミスで本来のスピードではなかったものの、自己ベストに近いラップを刻んでくれました。
ラスト2時間でクラストップを走っていた車がクラッシュ、2番手に浮上。
終盤も何事も無く、無事2番でチェッカーを受けました。


今回、急遽参戦の機会を頂き初めてのヨーロッパ、初めての海外レースで緊張しっぱなしの5日間でしたが、今までのレースの流れや雰囲気がスケールの違いに驚かされました。
何もかも勉強になることばかりでレースの仕組み、私生活の環境、ドライバーのレベル層の厚さ、サービス精神、などなど貴重な経験ができて本当に良かったです。
自分のレース自体はタイムこそ最後少し近いところまでは来ましたが、まだまだ秒単位で遅く、更に上の次元を目指して行かなきゃいけないと改めて分かりました。
プロが乗っているGT3のクラスは1周8分のコースをコンマ2,3秒差で争っているところを見て、ヨーロッパのプロの凄さを感じました。
今回のレースで色々と視野が広がった気がします。

今回、VLN参戦の機会を与えて下さったNOVEL様、REVEL様、また現地でお世話になったRing Racing様やいつもお世話になっているスポンサー様や応援して下さっている方々、本当にありがとうございました。
これからのレースに今回の経験を活かしていいレースができるように、今回のようなチャンスをもっと活かせるようなドライバーになれるように頑張ります。

朝日 ターボ